成乳の成分

  • 1,000種類以上のタンパク質⁹⁸

– 栄養を提供します
– 赤ちゃんの免疫系を活性化します
– 赤ちゃんの脳のニューロンを保護し、発達させま
 

  • 200種類以上のオリゴ糖⁹⁹

– 腸内フローラへ栄養を供給します
– 赤ちゃんの免疫系を発達させます
– 病原体から守ります
– 赤ちゃんの脳炎のリスクを減らします

– 赤ちゃんの臓器を発達させる手助けをする可能性があります
– 内部の修復システムとして活動する可能性があります

  • 1,400種類以上のmicroRNA¹⁰¹

– 遺伝子発現の決定的な調整機能を持ちます

– 疾患の進行を制御したり、予防したりします

– 赤ちゃんの免疫系の発達を促進します

– 乳房を発達させ再形成させる役割を持ちます


– 赤ちゃんの脳、目、神経系の発達を促進します

生後7日目(出産当日を含む)の赤ちゃんの胃はアプリコットほどの大きさです。生後1014日目の赤ちゃんのお腹は大きめの卵ほどの大きさです。

迷信?本当?

「赤ちゃんに粉ミルクを与えれば母親はもっと眠ることができる」

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迷信です。母乳か粉ミルクかは関係なく、何か月も、おそらくもっと長い期間、赤ちゃんは夜間にミルクを求めて目を覚ます傾向があります。母乳育児の場合、夜中の授乳は素早くできて楽なはずです(横になりながらでもできます)。さらに、母乳育児はオキシトシンとプロラクチンのホルモンレベルを上昇させることで、お母さまをリラックスさせて眠くさせ、¹⁰³ 授乳後早く睡眠に入れるよう促すでしょう。 


これが、夜中に同じくらい起きているにも関わらず、1歳未満の赤ちゃんを持つ母乳育児のお母さまの方が粉ミルクのお母さまよりも、著しく睡眠時間が長く、エネルギーにあふれ、産後うつが少ないことが実際に判明した理由かもしれません。¹⁰⁴


睡眠に対する母乳育児の効果についての詳細は、第5章をご参照ください

射乳反射についてご説明します

射乳反射は「ツーン」とする感じだと表現する女性もいます。


授乳を始める前、もしくは始めるときにうずきを感じるかもしれませんが、その感覚は人それぞれで、さらにお母さまの21パーセントは何も感じなかったと言います。¹⁰⁵


赤ちゃんは最初、素早いリズムで吸って射乳反射を刺激し、母乳が流れ出すようにします。乳房への刺激が終わると、できるだけ多くの母乳を飲むためにゆっくりと深いリズムに変え、母乳を飲みます。


では、乳房の中では実際に何が起きているのでしょうか? まず、赤ちゃんの吸てつに反応して、68パーセントまで広がった乳管を母乳が通り始めます。¹⁰⁶ 射乳反射が起きている際に、赤ちゃんが授乳を邪魔されると、母乳が部屋中に飛び散ることになるかもしれません。 

一般的に知られていないことは、1回の授乳中に射乳反射は2回以上あるということです。さく乳器を使用した試験では、最初の射乳反射で母乳の1/3以上が出ることが示されましたが、¹⁰⁷ 射乳反射の合計回数は、15分間のさく乳1回で2回から14回にまでおよびました。¹⁰⁸


また、射乳反射のパターンと回数はさく乳でも直接授乳も同じです。¹⁰⁹