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妊娠期: 母乳を作る準備が始まります

おっぱいは実はすごいのです!

何世紀にもわたって、乳房は芸術家や彫刻家の想像力をかきたて、作家、詩人、音楽家に刺激を与え、世界中で子だくさんや女性らしさの象徴として祝福されてきました。しかしその能力がどれほどなのか、私たちの多くはまったく認識していません。スクロールしてもっと読む


その他の臓器と同様に、乳房は胎芽の頃に形成され始めますが、他の臓器の多くが誕生までにある程度成熟する一方で、乳房は思春期のホルモンによって成長が始まるまで未発達なままです。乳房が大きくなるにつれて、新しい細胞と乳房は毎月の月経と共に「プチ再構築」を行っていきます。


しかし驚くべきことに、乳房は妊娠期および授乳期にならないと完全に成熟せず、このときに大規模な再構築を始めます。 早くて妊娠4週目には、分岐している乳管と乳腺と呼ばれる母乳分泌細胞の複雑なネットワーク分岐網が乳房内で形成され始めます。この乳腺は15週目頃から働き始め、22週目頃から母乳を作り始めます。


赤ちゃんが誕生するまでに、乳房は妊娠前と比較して最大46パーセントも大きくなります。乳房の急成長が、赤ちゃんの誕生後に起こる場合もあります(なので、準備しておきましょう!)。


乳房が小さいと母乳量が少なくなるわけではなく、大きいからといってたっぷりの母乳が出ると保証されるわけでもありません。乳房のサイズと母乳分泌に関する研究では、母乳量は乳房の容積全体ではなく腺組織の量によって変わるということが示されています。¹⁰

知っていましたか?

母乳は生きています!

母乳には一連の生きている生理活性成分(体内で様々な機能に影響する要素)が含まれています。まとめると、母乳は単なる栄養という役割をはるかに超えて、赤ちゃんの現在と将来の健康において不可欠な役割を担う薬のような性質を備えています。¹¹

¹² Breast cancer and breastfeeding: collaborative reanalysis of individual data from 47 epidemiological studies in 30 countries, including 50302 women with breast cancer and 96973 women without the disease.